萬種山天徳寺は、曹洞宗の古刹(こさつ)で、真田与一義忠の館跡に北条氏家来鈴木隼人が義翁という僧を招いて中興したといいます。慶安元年(1648)には寺領11石の御朱印を賜ったと伝えられます。境内には真田与一をまつる与一堂、白山社、多くの石仏さらに真田学校跡碑、「寛永六己巳(つちのとみ)季」(1629)と銘のある梵鐘(ぼんしょう)など見るべきものがたくさんあります。梵鐘は真田与一義忠廟堂(びょうどう)前の鐘楼(しょうろう)にあります。戦災からも戦時供出からも免れ、総高約1m、乳頭数100個で長文の銘末に助城檀那、市川隠岐守信忠・上野和泉権守信友・齋藤伊予守直吉とあり、寛永6年(1629)足柄下郡千津島の大工石塚金吾が鋳(ちゅう)した、と刻まれています。
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